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2月16日午後2時 京都議定書が発効
これは,歴史の教科書に載るだろうな.間違いなく.人類の環境への取り組みとしての象徴的な出来事だと思う.
ちょっと京都議定書についておさらい.前,書いたかと思ったら,書いたのは今必死こいて書いてる卒業論文の緒論にあった(汗)っというか,書いてるときは「発効されれば・・・」ってもしもの話してたけど,発効されたんだから書き換えなきゃな.めんどうなときに発効しやがって.論文提出明日だぞ・・・
1997年 京都において地球温暖化についてどーしよーってことでたくさんの国の代表が集まる.
これが,京都会議.そこで,地球温暖化をしている犯人だと思われる温室効果ガス,まーよく耳にするところじゃCO2(二酸化炭素),こいつの排出量をそれぞれの国でこれだけ減らしなさいっていう約束をした.この約束を書いた紙が
「京都議定書」
その「京都議定書」には,それぞれの国の削減目標が書いてあって,特に先進国については具体的に何%減らすって決めた.この辺がこの会議の大きなところ.今までは減らそうね減らそうね,なんていいながらなあなあだった.
で,日本に課せられたのは「1990年のときよりも6%減らす」ということ.1990年よりってとこがポイントで,実は今,1990年より8%くらい多くなってるから
実質14%減らさなくちゃならない.期限は2008年から2012年.7年後か・・・すぐだな.
っとここまで,京都議定書の内容なんだけど,なんでそんな昔の取り決めに今,ワーワー言ってるかというと,実は
昨日まで実際この京都議定書をやるかどうか決まってなかったんです!
「批准」っていう言葉が使われてまして,「京都議定書まもりまーす」って宣言するのが批准の意味.で,批准する国がある程度たくさんないと、、、「この話はなかったことに・・・」ってなるわけ.批准をしてない国の代表に
世界のジャイアン,アメリカ合衆国がいる.これについては後でくわしく・・・.
で,最近ロシアが「ワタシノ国モ参加シマノフ,トカチェフ」って言って批准をしたため,ようやく「京都議定書」の内容が発効,つまり効力を持つわけになったわけです.
ここまでの歴史をざっとおさらいしてきました.で,問題はここから。。。CO2をどうやって減らしましょうか in Japan.
小泉さんは
「発効してよかった」
なんて言ってますが,
彼のハートは,滝汗のはずです
っというのも,さっき言ったように日本は90年レベルより6%CO2排出量を下げなくちゃならない.でも,今は+8%・・・.ゴールから後退してるわけ.
さて,対策はいかに・・・
表向きによくいってるのが次に挙げるもの.
1.CO2の排出量を少なく上手に化石燃料を使う
化石燃料ってのは,石油,石炭,天然ガス,・・・とか.これらを燃やすとCO2が出るんだけど,燃やした時の熱を上手に使うっというか,できるだけ無駄にしないように魚の骨まで食べるようにすれば,消費エネルギーに対するCO2の排出量が減るってわけ.特に天然ガスなんかは,CO2排出量とか少ないらしい.よくしらん.
2.太陽光,太陽熱発電,風力発電
こいつらは,自然のものからエネルギーをもらって使うからCO2を全く出さないで発電できるんです!
・・・でもね,まず,風車とか太陽電池とか作るの高いの.しかも,風ない日とか雨の日使えないし。風車は,台風とかだと風強すぎて折れるから,そういう日は羽をたたむらしい.なんか変な話だよね.
とにかく,現状では供給できる電力が少なく,質も悪い.太陽光集めるパネルとか風車をつくるときに出すCO2がバカにできない、、、ってわけで,なかなか前途多難みたいです.
3.原子力エネルギーの積極利用
原子力エネルギーの元はウランっていう化石燃料なんだけど,これはものを燃やすわけじゃないからCO2ださないんです.今日本の電力の40%くらいはこれ使ってます.これをもっと使おうじゃないか!って話です.でも,原子力=あぶないみたいな世間的な先入観とかあるから,一筋縄にはいかなそう・・・.発電所作るの大変だし.
4.水素エネルギーの導入
主に燃料電池だね.これは将来主力になるでしょ、たぶん.でも,7年後とか普及してるとは考えらんないしな・・・.
5.他の国のCO2削減を手伝う
はい、これ裏技ー.
こういう逃げ道をしっかり用意しておきましたよ,日本は.他の国のCO2削減に貢献した分を,自分の国のもんにできるんですよ(厳密にはちょっと違うが).つまり,
CO2削減量をお金で買うわけですよ.日本はなんだかんだで省エネとか進んでるから,その技術をアジアの国にわけてあげるです.でもODAのお金とか使っちゃダメ.原子力は問題起こすからダメ.で,どっからお金持ってくるかって言うと・・・
勘のいい人は気づくかな・・・
ファッキン,環境税
これからニュースになるから,これをどうするか.注目してみてくださいな.
しかーし,これだけじゃ,無理だから
6.森をつくる
技術的にはがんばって省エネとかしてて,期待できないから,森でCO2吸ってるんだよ、、、って言って誤魔化すんじゃないかと.すげーどんくらい吸ってるとかあいまいだから,逃げ道としては優秀だと思う.
ってなわけで,ちょちょちょーっと長くなりましたが日本の対策を紹介してみました.間違ってるとこ,変なとこあっても僕は責任取りません.信じるかいなかはあなた次第.
最後に,「京都議定書」を批准してない
世界のジャイアン,アメリカの言い分を・・・
まぁ,屁理屈のような気もするけど
CO2濃度の上昇は長い歴史でみれば、何度かあったんだよ!うちがなんかしてるって証明できんのかよ?!
世界のCO2濃度が高くなれば,その分海に溶けるCO2も増えるだろ?しかも、光合成もたくさんしてくれるし,ほんとはCO2濃度,あんまりかわんないんじゃないの?
つーか,はっきり削減量を数字で決められてない発展途上国(インドとかアジア諸国)のCO2排出量がめっちゃふえてきてるやん!そっちを先になんとかしろよ!
たしかに,発展途上国については,経済発展を妨げる恐れがあるとして,具体的な数値目標を決めてません.でも,ジャイアンは世界のCO2排出量の1/4を出してるんです...
ジャイアン,恐るべし
ジャイアンの言い分が正しいかどうか僕には判定できません.でも,素人からすれば,なんつーこじつけな・・・って感じが.でもジャイアンはジャイアンなりに考えてます.ブッシュは燃料電池やるやるーって感じで,そっちで自分たちの環境への取り組みをアピールすることになりそう.だって,燃料電池の方が次世代の市場になる可能性もあってビジネス的にお得だからね.
さて、この世界の行く末は・・・・.
とりあえず,日本が2012年に世界に向かって土下座してるかどうか楽しみだな.
どうも,嘘かまことかわからん話に,長々お付き合いありがとうございましたm(_ _)m